Last Update 2017.10.18

古市コータロー(THE COLLECTORS)

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レコードを聴くようになって、音楽と向き合うようになった。
より音楽好きになったかな

 

――ここ数年のアナログブームは、どう捉えてますか?

古市 極端に言っちゃうと正直、「この人は出さなくてもいいんじゃない?」っていう人も出してますけどね。でも、アナログにしてもカセットテープにしても、未経験の人や若い人にとってはまったく新しいメディアだと思うし、若い人は新品で欲しいみたいなんだよね。そう言った意味では、俺がさっき「出さなくてもいいんじゃない?」って思う人でも必要なのかもしれないし。わからないよね、巡り巡ってるからね。俺らがやってるのと意味が違ってきてるというか。否定もできないし。そこでまた音楽の新しい良さに気づけばそれはそれでいいし。でもまあ、嬉しいもんですよ、アナログが復活してきているのは。(ものが)なくならないでいいよね。一度、なくしちゃった自分もいるんだけど。

 

――もう「アナログを処分しよう」という気持ちにはきっとならないですよね。

古市 ならないですね。またレコードを聴くようになって、音楽と向き合うようになった。ひとりで集中して聴く行為がそうだと思うし。より音楽好きになったかな。

 

――そう考えると、コータローさんは生涯ずっと、いちリスナーなんですね。

古市 そうね、ずっと聴いていたいね。

 

――日々聴いている音楽は、ザ・コレクターズの活動の力にもなっていますか?

古市 それは絶対なってると思いますよ。どういうところが、っていうのはわからないけど。インスピレーションを受けてると思う。

 

――ザ・コレクターズは今回、1993年に発表された6枚目のアルバム『UFO CLUV』がアナログ・リリースされました。ジャケットもすべて復刻なんですよね。

古市 そうなんですよ。

 

 

――『UFO CLUV』の制作の経緯を教えていただけますか?

古市 自分で言うのもなんですど、90年代において重要な作品だと思うんですよね。一番売れたし。待っててくれた人もいるんじゃないかと思って。

 

――改めて聴くと、すごくアナログ向けな作品ですよね。

古市 そう、そうなんだよ。当時、曲順をあーでもないこーでもないって決めてたけど、CD時代には本当はあり得ない曲順で。1曲目からじらして始まるじゃない? 聴いてみてすごく良かったよね。「ああ、(アナログに)合ってんな」って。低音が丸く出てるしね。

 

――SF的な1曲目「月は無慈悲な夜の女王」から「愛ある世界」へのつながりにシビれます。あとB面1曲目って、みなさん大切だとお聞きしますが。

古市 そうそう。

 

――そのB面1曲目が「世界を止めて」。バッチリですね。

古市 偶然なんだよね、素晴らしい。

 

――レコード愛のあるコータローさんにとって、ご自分の作品がアナログ化されるのは格別だと思うのですが。

古市 もともとCDしかないもののアナログ化だからね、棚ぼたというか嬉しいですよ、やっぱり。自分のソロ(『Heartbreaker』)を2年前に作った時は最初からアナログも作ろうという話だったのでマスタリングも意識してやったけど、それとはまた違った嬉しさはありますね。

 

 

――最新アルバム『Roll Up The Collectors』のこともお聞きしたいのですが、改めて、どんな作品になりましたか?

古市 メンバーが変わったり30周年というのもあったりして、もう一度1年生からやり直し、みたいな新しい気持ちになったんですよね。作品にもそういう思いは出てると思うな。

 

――ドラマーの古沢“cozi”岳之さんが加入して初のレコーディングは、制作過程での変化もありましたか?

古市 うん。みんな自分自身に厳しくなったね。今までだったら「これでOK」というところを、「こっちの方がいいかな」とか、あきらめが悪くなったというか。

 

――若い頃に戻ったような?

古市 そうそう、昔の自分みたい。年々やっぱり色んなことが読めるし効率良くなっていくもんだけど、「もう一回やらせて!」って。みんなそうだった。やっぱりドラムが変わるってすごいでかいことで、新しいバンドみたいなもんだからね。こっちの気持ちも当然フレッシュになるよね。刺激されてるんだと思う。

 

――それが全部アルバムにも出ているから、こんなにダイナミックで瑞々しい作品になったんですね。

古市 アルバムだけじゃなくて、最近のライブもそうなんだよね。《つづく》

 

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ザ・コレクターズ
The Collectors
UFO CLUV

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