Last Update 2018.8.10

Interview

現代東京に現れた、ポップスの今を更新する3人組、Orangeade。彼らが初めておおやけに語る言葉とは?

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Orangeadeというバンドの始動。彼らが最初に姿を現した舞台は、mona recordsでの対バン・ライヴという本当にひっそりとしたものだった(2017年12月28日)。

しかし、そのメンバーが知れ渡ると、事態はざわつきだした。北園みなみ、佐藤望、黒澤鷹輔。ネット上の音源発表が噂を呼び、これまでにソロ名義でも3枚のCDをリリースしながら、ライヴ/取材などでもいっさいの顔出しをしてこなかった北園みなみ。佐藤優介とのユニット〈カメラ=万年筆〉や、佐渡ヶ島発の女性ユニット〈婦人倶楽部〉のプロデューサーとしても手腕をふるう佐藤望。その2人の才能に対し、アクティヴで若い魅力を注入する黒澤鷹輔。そんな3人が組んだOrangeadeなのだから、期待は否応なく高まった。2018年2月21日に自主制作CDとして発売されたファースト・シングル『Orangeade』は、限られた販路だったにもかかわらずあっという間に完売。現代のシティ・ポップ的文脈にありながら、そうした流行が浮上する以前から彼らの中に確固とあったポップスとしての普遍性を彼らは追求していた。このたび、そのファーストCDから、2曲(「わたしを離さないで」「港の見える街」)がアナログ7インチ・シングルとして発売されるというニュースが届いた。そして、これが彼らにとって初の全国流通盤となる。そのタイミングで行われたのが、このインタビュー。結成の経緯やこのバンドでの活動での思いなど、聞きたいことはいっぱいある。しかも、Orangeadeとして3人で取材を受けるのはこれが初めてで、もちろん、これまでかなり謎のベールに包まれた存在であった北園みなみも同席するとのことで、こちらもちょっと緊張しつつ取材に臨んだ。
だが、しかし……、取材開始時間になっても北園みなみが現れない。「まあ想定内ですよ」と最初は笑っていたものの、若干の不安は隠せない2人。「メールが既読にならない」「彼は着信音をオフにしてるはず」「それじゃ電話してもダメじゃん」「どこかで事故にでも遭ったのでは?」などなど、不在の北園みなみ話で盛り上がりつつ、まずはそのまま取材を始めることにした。

 

取材/文: 松永良平
撮影: 豊島望

 


 

── 実際、初の自主制作CD『Orangeade』(2018年2月21日)は限定的なルートで発売されたにも関わらず、すごい評判になりましたよね。それって想像以上でした?

佐藤望 うーん。予想通りではなかったです。ある意味では、予想を上回ってました。ただ、「僕と北園くんがバンドを組んで新しい音源を出します」となったら、ある程度は売れるかなとは思ってました。でも、それよりもだいぶ上でしたね。

── もともと北園くんと佐藤くんとの間にネットを介したやりとりがあったそうですね。そこに黒澤くんが加わってOrangeadeが結成されたわけですが、そのいきさつから聞かせてください。

佐藤 初めてやりとりしたのは4年前くらいかな?

黒澤鷹輔 婦人倶楽部のリミックス(「FUJIN CLUB」リミックス、2014年12月)じゃないですか?(※佐藤望はムッシュレモン名義で婦人倶楽部の楽曲制作、プロデュースを手がけている)。あと、北園さん、カメ万(カメラ=万年筆)のCDのアートワークもやってましたよね。

佐藤 ああ、『眠り粉EP』ね(2015年11月)。

── いっさいおおやけには姿を表さない存在だったシンガー・ソングライターだった北園みなみが、カメラ=万年筆と関係があるんだと知ったときは、ちょっとわくわくしました。

佐藤 一番最初のきっかけは、共通の知り合いだったミュージシャンで「今度レコーディング終わりにでも会おうか」という話になり、3人で会いました。北園くんは、とても穏やかな感じで、風貌は長髪を束ねて仙人みたいでした。

黒澤 今もそんな感じですけどね(笑)

佐藤 その後も、ずっと彼は松本に住んでいましたからね。僕は彼の作品の感想を送ったりしてましたけど。

── 北園くんからも連絡や、佐藤くんの作品への感想は来たりするんですか?

佐藤 いや、それはないですね。コメントに慎重だし、それか、僕の音楽のことは何とも思ってないんじゃないですか?(笑)

── いやいやいやいや(笑)、だったらOrangeadeやらないでしょう? とはいえ、そこからバンド結成に至るまでは、まだ結構時間がありますね。

佐藤 そうですね。北園くんは前のレーベルで3枚ソロを出したけど、その後は仕事で忙しくしているようでした。その頃に、僕と黒澤は違うベクトルで知り合っていて一緒に音楽をやってたんです。そしたら、黒澤も、もともと北園くんのファンで、僕が知らないところで北園くんとやりとりをしてたんです。

黒澤 ぼくの友達が、北園さんとも共通の友達だったんです。それで、2016年の冬に何人かで松本まで会いに行ったんですよ。あちこち飲み歩いて、そのときにだいぶ意気投合しましたね。そしたら、しばらくして、あるとき突然、ソノさん(北園)から連絡がきて、「ユニットを一緒にやろう」って。

── へえ、そこは北園くんからのオファーだったんですね。

黒澤 結構、僕のことを買ってくれていたみたいで。やりとりしてるうちに、望さんを誘ったらおもしろそうだという話になって、それで一緒にやることになっていったという感じです。

── とにかく北園くんは音楽には頑固な人だろうし、謎に包まれた存在だし、今日も取材には現れるはずだったのに来てない、って人ですから(笑)、バンドでやることになったこと自体が驚きです。そういう前向きなムードの牽引役は誰だったんですか?

黒澤 望さんですね。

佐藤 いや、違うでしょ! 僕は誘われたほうなんだし(笑)

黒澤 そうなんですけど、僕も北園さんもバンドを運営していくような感じじゃないんで。2人でやってたら、たぶん、何にも進んでなかったと思います。本当に望さん次第でした。

佐藤 うーん。とはいえ、この3人でも、予定を決めない限り何も始まらないと思ったので、先にライヴとリリースのスケジュールを僕が決めちゃって、「これだから」って提示してやった感じでしたね。

── そこは、婦人倶楽部などを通じて培ったプロデューサーとしての手腕を発揮して?

佐藤 いや、プロデューサーというより、むしろ現場のディレクターですね。制作進行をする「レーベルの人」みたいな感じ(笑)

── でも、よく北園くんの背中を押せましたよね。

佐藤 彼はずっと作品を書いてますけど、レーベルを離れたり仕事で、ソロ作品のリリースは滞っているみたいでした。だからスケジュールさえ組めば制作に入れる状態でしたね。ただシビアだから、Soundcloudみたいなものは別として、やるときは本当にちゃんとやる。ぼくが「デモ音源みたいなのをCD-Rにして売ろうよ」みたいなことを言ったとき、あまり気乗りしない感じでしたね。

黒澤 そういうやりとりはありましたね。

佐藤 まあ、僕も彼に対して言うべきことは言いますけど、このバンドは、北園くんがソロではできないことをやるためのバンドという面も大きいので。

── そのいっぽうで、佐藤くんのポップ・センスが前面に出たソロワーク的な作品を待っているファンもいて。カメラ=万年筆とも違うバンドだし。佐藤くん自身もそういうものを出す場として考えたりはしてないんですか?

佐藤 そうですね。カメ万は本当に実験の場的なものなので、こっちはもう少しポップというか。ある程度クオリティが保証されたポップスで、しかもそれが広く聴かれる可能性があるものを作る、ということに関しては、常に3人で話してますね。

── 黒澤くんの関わり方としては、どういうスタンスになるんですか?

黒澤 僕も曲を作っていこうと思ってるんですけど、1番の役割はどんどん表に出て、音楽以外でも目立っていくことだろうなと。だからフロントマンとして何をしていけばいいのかを考えてますね。

── 意気投合したと言っても、北園くんも佐藤くんもすごい才能だから、そういう2人の火花散るみたいな状況をうまく取り持つような存在でもあるのかなと思ってるんですが。

黒澤 そういう感じで成り立ってるようなところも、実際、ありますね。

佐藤 たぶん、僕と北園くんの2人だったら、もっと前衛的なユニットになりかねない(笑)

── 黒澤くんがそこにひとつ華を足してくれるというか。

佐藤 そうですね。黒澤がメインで歌うっていう前提が、作曲に何かもたらすんだろうなと思います。

── 音色とか、サウンド面での落とし所についてのコンセンサスは2人の間ではありましたか?

佐藤 基本的には「自分の曲は自分で責任を取る」感じだったんです。最後のミックスだけ、エンジニアの原真人さんにお願いしたので、マスタリングで全員が介して、そこでサウンド感について話しながら直していった感じでしたね。でも、「これがダサい」みたいなのはなかったかな。

── 「これはない」「これもない」みたいな「ナイ・ナイ・ゲーム」になってしまって、「じゃあどれがアリなの?」っていう堂々巡りも現代のサウンド作りで陥りやすい穴だったりしますけど、それはなかったんですね。

黒澤 それに関しては、今回は望さんと北園さんのスタンスが「自分のことは自分」でうまくいったけど、今後一緒にひとつの曲を作り始めたらわかんないですね(笑)

佐藤 もちろん、すこしはクロスした部分があったほうがバンドとしてはおもしろいんでしょうけどね。基本的に北園くんのセンスは信用してますし、クロスすることが必要かっていうと必ずしもそうではない。一緒にやってる中で、お互いのソロとは違うものに絶対なるはずなので、そこから新しい部分とか、今まで見えてなかった部分が出てきたらおもしろいかなとは思います。

── この先にはアルバムという構想も見えているんですよね?

佐藤 そうですね。ミニ・アルバムくらいのヴォリュームのものを今作ってはいます。一応、Orangeadeは、お互いに「過去のストックは出さない」みたいな感じにはしています。「このバンドのために曲を作りましょう」と。ライヴのときは曲が足りなかったんで、北園くんのソロの曲もやったりしましたけど。

黒澤 ソノさんも、結構新曲できてるみたいですね。

── 「このバンドのため」みたいな意気込みといい、若き音楽職人たちのクールなユニット、という感じのようでいて、妙にエモさが香ってくるのもおもしろいですよね。

佐藤 なんなんでしょうね? 北園くんも「愛してる」とか、その手の歌詞って、自分のソロでは歌ってこなかったんですよ。でも、そういう「普通になんとなくできる曲」っていうのを作るのが楽しいみたいで……(と答えながら、北園携帯に発信。出ず)

黒澤 このバンドは、音源とライヴだと、今後はどっちを重視していくんですか?

佐藤 知らないよ(笑)。

── バンド内で取材してる(笑)。ライヴって言ったって、ほとんど告知もなくやった最初のライヴ(下北沢mona records、2017年12月28日)を除けば、まだ大々的にやったのは1回だけですよね(六本木スーパーデラックス、2018年4月7日)。

佐藤 そうですねえ。ライヴとかは、ぼくらになにか共感してくれる人がいればやりたいですけどね。対バンがいつも難しいんですよ。ぼくらの方向性としては、ジャンルで括れない顔ぶれでやってみたい思いがあって。

── 「あの北園みなみが? ライヴやんないでしょ? 架空な存在のユニットでしょ?」と思ってた人も多かったはず(笑)

佐藤 ライヴでは普通に顔を出してましたからね。

黒澤 しかも、めっちゃMCしてた(笑)

── そういうところも、さっきの「愛してる」って歌詞を自分のソロでは歌わなかったけど、バンドなら、っていう裏腹な感覚がありますよね。

佐藤 まあ、彼もある時点で上京したというのも、人前に出る覚悟が出てきたということなんでしょうけど、そういう気にさせたのは、全部、黒澤ですね(笑)

黒澤 メールで「上京するわ」って言ってきて、「マジで?」って(笑)。松本からの引っ越しも車で行って手伝いましたからね。東京での荷物運びは望さんも一緒にやりましたし。

佐藤 当然、「バンドをやるんだったら、ライヴもやる前提になるけど、それはいいんだね?」っていうのは、組んだ段階で一応同意を得てはいたんです。

黒澤 最初は「ステージの上に冷蔵庫を置いて、その上に俺はいる」みたいな、わけのわかんないことを言ってたんですよ(笑)。でも、いざやってみたらノリノリで、だんだんひらけていく感じはありますね。

佐藤 そうみたい……ですね(笑)。僕も黒澤から誘われた時点で、どのくらい真剣なのか分からなかったけど、彼の中ではかなり本気のバンドでした。やる気をすごく感じます。

── ポップスを意識しながらも、お互いのこだわりの違いが出る場面もあったと思うんですが。

佐藤 一番きつかったのは、制作費を僕が全部出してたことでした(笑)。いつかは回収できるという自信もあったんですけど、北園くんが「わたしを離さないで」で「ストリングスを録りたい」って言ってきたときは、結構ウッとなりましたね。「シングルで、ストリングス・カルテット?」みたいな(笑)。しかも、彼はピッコロ・トランペットという特殊な楽器を使いたがって、それを持ってる人を探して録ったり。

── でも、北園くんも口にはしないまでも「俺と組んだってことは、そこは妥協しないってことだよね?」っていう意識がきっとありますよね。

佐藤 サウンドは妥協したくないというのはありますよね。もちろん、僕に出せる範囲ではありますけど、そこは頑張ってやりました。レコーディングも、僕がカメ万でやってた経験で、自分たちの機材で録れた。時間は結構かかってますけどね。金額的な制約のある中、深夜の作業とかで突き詰めることで得た何かというのは、あるかもしれませんね。ある意味、一番削ったのは、CD(『Orangeade』)のデザインですね(笑)。そこは北園くんが全部やってるんで。

── 逆に言えば、音楽さえちゃんとしていれば、突破していけるだろうと見込んでいた?

佐藤 そうですね。戦略的なところもあったんですけど、MVを作らないとか、試聴できない環境にして、本当に音楽が好きな人がCDを買うことでしかアクセスできない状況にしたかったんです。

黒澤 結構ありえないですよね、このご時世で。トレイラーすら出さなかったし。

佐藤 一般流通にも乗せてませんでしたしね。それもあって、入手された方々がTwitterで宣伝してくれるような形になりました。

── あのCDリリース時には、ネット上でもひさびさにああいうザワザワした盛り上がりを見ました。そして、その今や幻の作品っぽい存在になっているそのファーストCD『Orangeade』から、北園曲「わたしを離さないで」と佐藤曲「港の見える街」のカップリングで、このたび7インチ・シングルがカットされます。「CDシングルのアナログ化」という表現が正しいわけですけど、今回は初の一般流通音源という意味もあります。

佐藤 アナログ用にミックスは変えてあります。マスタリングは同席したんですけど、現物として聴くとどうなるのかなとは思ってますね。

── アナログ・ミックスでは、具体的にどういうところを変えたんですか?

佐藤 CDのほうは結構、音圧をあげてリミッターかけてあるんですよ。歌をバーンと聴かせたかったし、サウンド感重視というより、ポップスとしての体を保つことを意識したマスタリングをしたんです。だけど、やっぱりアナログになるにあたっては、ピークが削れてるともったいないので、元の音源に戻した状態です。そこは原さんとも話し合って、「アナログだったら、リミッターかけないほうがいいかもね」と言っていただいて。

── そういえば、カッティングやマスタリングが楽しみだって言っていた北園くんは、そこにも来なかったそうですね(笑)

黒澤 全然来なかったですね。

佐藤 集合直前に連絡あって、「少々体調が……」と(笑)。何があったのかは分かりませんが、ほんと頼むよと。このバンドでは自分のやることが創作に振り切れてる。ただ、今日ほど振り切れたことはなかったですけど(笑)

黒澤 これだけの大遅刻は初めてですもんね。なんかアクシデントが起きたんですかね? 携帯が水没したとか。このインタビューに北園みなみがいないのやばくないですか?(笑)

佐藤 いや、しかし、これはもう、こういうバンドなんだと思っていただくしかないです(笑)

── こういう事態になりましたけど、結束が揺らぐわけではない?

黒澤 まあ、そうですね。

佐藤 (遅刻は)確信犯の可能性もありますよ。

黒澤 でも、朝9時に確認のメールもみんなに来てましたよね。望さんも昨日、北園さんと会ってたのに今日の話をしなかったんですか?

佐藤 いや、だって、30歳手前の人にさ、何回も「明日だよ」って普通は言わないでしょ(笑)

── まあ、この後、2人の撮影してる間にひょっこり現れるかもしれないし……。そうだな、北園くんには、謝罪エッセイをこのインタビューと同時に掲載するという方向で参加してもらうとか。

佐藤 それ、いいかもしれませんね。彼はブログで日記みたいなものを書いてたし。

黒澤 そうしましょう(笑)

 

<北園みなみ謝罪? エッセイ>

この日はRecord People Magazineの取材のために、青山一丁目駅に向かう。家のドアを開けた私はその熱暑から、荷物を減らし身軽にして行こうと、財布と鍵とペットボトル以外の荷物は全て玄関に置いて出かけた。駅には待ち合わせの時間通り到着したが、通信機器の一切を所持していない私は他のメンバー二人と合流することができず、会場の場所も知らないため周辺をさまよい始めた。

いったい取材では何を話そう。シングルに収録された「わたしを離さないで」はバンドを始める数ヶ月前、とあるCMの企画用に書き下ろした楽曲のうちのひとつだった。私はそれを当時の音楽的な嗜好に任せて書き上げた。およそ2ヶ月ぶりに顔を合わせるメンバーたちにそのことは伝えていない。何か積極的な理由を与えられないかと考える。レディメイド(既成品を用いた芸術作品)のようなものだったとしたら良いだろうか。

観念して交番に入る。私はスチールデスクに向かっている婦警に目的地を伝えようとするが、そもそも会場についてよく知らなかった。だから思いつく限りのヒントと、ついでに遅刻していることも伝える。彼女は表情ひとつ変えずに問い合わせの電話をかけ始めた。ややあって、しかし首を振りながら分からないという回答。

私は通りがかったタクシーに乗り込み、先程と同じような質問を繰り返す。カーナビにそれらしき社名が表示され、すぐに向かってもらうことにした。辿り着いたビルの廊下からオフィスを覗き込むと、4,5人の男女が働いている。どうやらここでは無い様子だったが、しかし何か分かるかもしれないと中に入り事情を説明した。幸い全く無関係の会社では無かったようで、私がどこへ向かえば良いのか調べてもらうことができた。その間、私は案内された応接コーナーの黒いソファに座り、恐縮しきって冷たい麦茶を飲んでいた。

この分なら取材には何とか間に合いそうだ。レコーディングについて面白い話ができるかもしれない。ドラムはチューニングやマイクのセッティングに随分と時間をかけ、しかも手作りの防音空間で行った。その一方、ストリング・カルテットのレコーディングは東京タワーの麓に近いSound Cityの広々としたレコーディングブースを使用した。ひとつの楽曲の内にDIYっぽい素材と、高級な仕上がりの素材とが混在している。

渡されたメモに書かれた住所を頼りに、ようやく会場にまで到着するが既に取材は終わっていた。写真撮影が始まっているとのこと。表に出て飲屋街の庇が連なる向こうまで様子を見に行くと、関係者たちが集合していた。私は繰り返し謝罪した。階段を見上げると踊り場に撮影の様子が見える。戻って来たメンバーにわけを説明し、そして取材の埋め合わせとして、このコラムを書かせてもらうことにした。

 


 

アーティスト:Orangeade
タイトル:わたしを離さないで c/w 港の見える街
発売日:2018年9月19日
発売元:なりすレコード
品番:NRSP-747
仕様:7インチ・レコード
価格:1,500円+税
JAN:4582432135308
全国のレコードショップで入手可能

収録曲:
A.わたしを離さないで
B.港の見える街

ゲスト・ミュージシャン:
井上拓己、荒山諒、古川麦、君島大空、渡邊麻美、閏間健太、大石俊太郎、吉田篤貴カルテット

 


 

Orangeade プロフィール
2018年、黒澤鷹輔、北園みなみ、佐藤望により結成。
ジャンルにこだわらず音楽を探求する。
2/21、1stシングル「Orangeade」をリリース。
現在、ミニアルバム制作中。

 

■オフィシャルサイト
http://orangeade.love/
■Twitter
https://twitter.com/orangeade_tw