Last Update 2017.8.16

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「これなんだろう?」こどもだけのミュージアム in 代官山レポート〜子供たちが音のかけらをつかったら〜

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お話:NPO CANVAS 改田佳奈子さん
写真:NPO CANVASキッズクリエイティブ研究所

 

子供の学びの力、創造性というのは可能性に満ち溢れているし、大人では考えもつかない発想と行動力には驚かされることが多い。NPO CAVNASという団体はそんなこどもたちの可能性を広げる場を提供する環境づくりに取り組む、ワークショップデザインの第一人者といえる集団だ。そのジャンルは多岐にわたり、情報技術・芸術・伝統芸能…その数百にも上るプロジェクトを企画し、子供たちに学び・遊び・考えるチャンスを作り続けているようだ。

今回はちょっとしたきっかけから、NPO CANVASの企画の一つである「こどもだけのミュージアム in代官山」に東洋化成の「音のかけら」を提供することとなった。「音のかけら」といえば、7インチのドーナツ盤を作る際に生まれるいわゆる廃材。かねてからその色や形の愛くるしさは子供たちにこそ喜ばれるのではないかと思っていただけに、その話が生まれたときにはとても喜ばしい気持ちになった。
とはいってもまだまだ活用例の少ないこの「音のかけら」が果たしてこどもたちの目にはどのように映ったのだろうか。今回は2017年1月14日(土)に代官山で開催されたワークショップについてCANVAS 改田佳奈子さんにお話しを訊いた。

 

音のかけらとは:7インチドーナツ盤を製造するときに必ず廃材として生まれるのが“音のかけら”(東洋化成が命名!)

 

——まずはじめにNPO CANVASについて教えてください。

 

2002年に設立したNPO団体です。子どもたちにクリエイティブな遊びと学びの体験を届けたいという理念を掲げ、産官学と連携をして様々な場所で子ども向けワークショップの企画・運営を軸に活動しています。

 

 

——そんなCANVASさんがつくられたキッズクリエイティブ研究所とはなんですか?

 

「かんじる・かんがえる・つくる・つたえる」がひろがる子どものための遊びと学びの拠点をつくるワークショップシリーズです。アーティストや専門家の方と連携して企画したさまざまなテーマの体験ができるプログラムを実施しています。
会場となっているのは、大学や企業などの街なかにある多様なスペースです。街中にこどもたちの遊びと学びを広げています。

 

キッズクリエイティブ研究所の様子

 

こどもだけのミュージアムとは:こどもたちはアーティスト。「こどもだけのミュージアム」に並べられたさまざまな素材や道具をつかって自由に創作します。
作品・作品になるまえのもの・流れる時間・生まれる動きがこのミュージアムのなかみです。 今日はどんなものに出会えるだろう?どんなことができるだろう・・・?いつ何度来ても、そんなわくわくする気持ちがうまれる遊びと学びの空間です。

 

——今回「こどもだけのミュージアム」内で、「音のかけら」を使っていただいたとのこと。お子さんたちの反応はいかがでしたか?

 

まずは、「これなんだろう?」と観察している子がいました。
作品の装飾の一部に使われたり、いきものの手足に使われたり・・・
様々な使い方が生まれていました。色や模様もあるものだったので、装飾に使いたいという子もいたように思います。

 

子供たちによる「音のかけら」をつかった作品。素材1つをとっても使われ方が違っていて面白い

 

——こどもだけのミュージアムは紙・皮・ひもなど様々な素材をつかって自由に創作する場なんですね。スタッフの方々はいったいどのような方法で子供たちの創作の手助けをされているのですか?

 

 

こどもだけのミュージアムのファシリテーターは、こども達のサポート役に徹します。
この場所の主役はこども達です。こども達のつくる時間を見守り、そのプロセスを観察したり、出来上がりを一緒に喜んだり、悩んでいる子にはヒントとなるような声掛けをしたり、一緒に考えたり、創作のお手伝いをします。ときには、隣で一緒に創作をすることでこどもたちの創造が広がることもあるように感じます。
こども達それぞれのペースにあわせた時間が過ごせるように、お互いのより良いあり方を模索しながら接しています。

 

——なるほど。そんな時間の中でもこどもだけのミュージアムでの面白いエピソード、驚きのエピソードなどあればぜひ教えてください。

 

はじめはどの素材を使うか選ぶことが全くできず、素材をさわってはもどし、さわってはもどし・・・を繰り返す幼児の女の子がいました。はじめは声をかけたり、一緒に素材を見たりしてみたのですが声をかける度にその子の体がこわばっていることに気がつき、これは少し離れた方が良いかな?と思い様子を見ることにしました。お母さんがいる方を

ずーっと不安げに気にした様子で45分近く選べずにいたのですが、やっと1つ自分の力で「選ぶ」という事ができて、それをきっかけに何個か素材を選びとり、その後は笑顔でつくることを楽しんでいました。もしかしたら一から自分で選ぶという行為自体が初めてだったのかもしれないし、とっても些細な事にも思えますが自分の力だけで選びとることができたというのはとても素晴らしいなと感じたことを今でも覚えています。

 

——それはこどもにとっては大きな1歩ですね。改田さんはちなみに音楽は聴かれますか?レコードは聴いたことがありますか?
そこまで音楽をよく聴く方ではないのですが・・・金沢にある蓄音機の博物館に行ったことがあり、その時聞いた蓄音機で聴くレコードの音色がとても素敵で驚きました。
蓄音機によっても音色が違ったりと、とても穏やかな時間を過ごしたことが強く記憶に残っています。

 

——それでは最後に2017年CANVASさん、キッズクリエイティブ研究所さんの展望をお聞かせください。
2017年度も毎月様々な場所で実施をいたします。自分自身の興味や気になることを広げるきっかけになったらという願いを込めて
今後も様々な体験を提供できたらと思っています。

 

■キッズクリエイティブ研究所について

キッズクリエイティブ研究所改田佳奈子さん

・キッズクリエイティブ研究所による1月14日(土)こどもだけのミュージアムin代官山レポートはこちらから

・「音のかけら」へのお問い合わせは info@r-p-m.jp まで

・NPO CANVAS 公式サイト:http://www.canvas.ws/

音のかけら
CANVAS

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