Last Update 2017.10.18

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纐纈歩美 & 大塚広子出演イベントレポート @QUATTRO LABO × Technics 2016.11.19

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ここ数年のアナログレコード好景気を受けてか、満を持してテクニクスより今年9月9日に発売されたダイレクトドライブターンテーブルの新機種、SL-1200G。春に発売された限定モデルが30分で予約完売をしたり、アナログレコードの祭典“レコードの日”を祝して、渋谷の巨大ADボードに製品広告が出現したりと、世界で350万台を売ったSL-1200は、既に音楽/オーディオファンのあいだでは、話題騒然。

その話題の新機種SL-1200Gを、気軽に楽しんでもらうためにユニークなキャンペーンが行われた。「極上の音楽・食事・お酒を楽しめるミュージック・カフェ&ダイニング・バー」として吉祥寺で営業中のQUATTRO LABOTechnicsが、11月3日から1130日まで期間限定でコラボレート。その間、お店にはSL-1200Gが設置されて、食事やお酒を味わいながらアナログ・サウンドを楽しめるという趣向だ。そして、1119日には、DJ、イベント・プロデュース、CD制作など幅広い分野で活躍する大塚広子さんと、サックス奏者の纐纈歩美さんのお二人を招いて、リスニング&トーク・イベントが行われた。(イベント概要はコチラ

取材/文:村尾泰郎

撮影:福士順平

 

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QUATTRO LABOはレンガの壁が目印の大人の隠れが家的な落ち着いた店で、店内に入ると壁一面を埋め尽くすレコードに圧倒される。その中央には、ハンドメイドの巨大なスピーカーと真空管アンプがあり、2台のSL-1200Gに接続されていた。イベントは19時からスタート。最初の1時間は大塚さんのDJタイムで、大塚さんはジャズをキーワードに、ハービー・ハンコック、キップ・ハンラハン、フランク・ザッパなど多彩な選曲でレコードを回していく。そして、20時を迎える頃、大塚さんが纐纈さんを呼び込んでクロストークが始まった。

 

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最初の話題は纐纈さんが11月3日のレコードの日に、180g重量アナログ盤でリリースした新作『アート』について。『アート』は彼女がリスペクトするサックス奏者、アート・ペッパーに捧げたアルバムだ。まず、纐纈さん自ら『アート』のレコードに針を落として収録曲「クール・バニー」をかけるつもりがなかなかうまくいかない。というのも彼女はCD世代。おそるおそる針を乗せる様子が印象的だ。そして、「クール・バニー」をかけた後は、大塚さんがアート・ペッパーのアルバム『モダン・アート』から「ブルース・イン」をかけたりと、二人で交互にレコードをかけながら『アート』についてトーク。今回、アート・ペッパーのトリビュート・アルバムを制作した経緯を訊かれた纐纈さんは、「アートは自分にとってアイドル。モノマネにならないよう、自分のスタイルを出すのは難しかったですが、レコーディングは楽しかったです」と振り返った。そして、『アート』をレコードで聴いた感想については、「とても音が繊細だし、立体的に聴こえますね。すごく良いです!」と顔を輝かせた。さらに、これまで聴き馴れていたアート・ペッパーもレコードで聴くと印象が変わったようで、「まるで目の前で吹いているみたい。これまで気付かなかった音の成分が聴こえてきて、〈こんな音だったんだ!〉という発見がありました」と驚きを隠せない様子だった。

 

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トークの後半は纐纈さんがお気に入りのジャズ・ミュージシャンのレコードをかけながら話が弾む。最近、良く聴いているというリー・コニッツや、ジャッキー・マクリーンの曲がかかるなか、マクリーンの「ア・フォギー・デイ」を聴いた纐纈さんは、「ジャッキーは音をバーッと出すという印象がありましたが、アナログで聴くと意外とまろやか。これも新たな発見です」と、レコードに対する興味がどんどん高まっているようだった。そして、5060年代のジャズをよく聴いているという纐纈さんに、大塚さんが最近のジャズのなかからおすすめのミュージシャンとして、ケニー・ギャレットの「ウィギンス」をかける。それを聴いた纐纈さんは、「ケニーはライヴを観たことがあるんですけど、現代的でカッコいいですね。レコードで聴きたくなりました」とにっこり。そんな風に和やかな雰囲気のなかでイベントは進み、最後に今後の予定を訊かれた纐纈さんは、「127日から『アート』のレコーディングメンバーでツアーをまわります。目の前で音が作られていくのがジャズの魅力なので、ぜひ観に来てください」とライヴの意気込みを語った。そして、纐纈さんが最初の時よりは馴れた様子で『アート』に針を降ろし、アルバムが店内に流れるなかでイベントは幕を閉じた。

 

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今回のイベントのユニークな点のひとつは、店を借し切るのではなく、一般のお客さんにも開放されていたこと。イベントのことを知らずに入店して、大塚さんのDJや纐纈さんとのクロストークを楽しんだラッキーな人達もいたりして、様々な人が気負わずにジャズとレコードの魅力に触れた心地良い夜だった。今後もこうした気軽に高音質に臨めるイベントを期待したい。

 

 

Technics(テクニクス)オフィシャルサイトhttp://jp.technics.com/

QUATTRO LABOオフィシャルサイト→ http://quattrolabo.com/

纐纈歩美オフィシャルサイトhttp://a-koketsu.com/

纐纈歩美『ART』詳細紹介http://bit.ly/2glccrt

DJ 大塚広子オフィシャルサイトhttp://djotsuka.com/

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